フィンランドー森と湖の響きー

NHKスペシャル − フィンランド 森・妖精との対話 −
http://www.nhk.or.jp/special/onair/070819.html


最近、本当にフィンランドの優しい時間が、妙に懐かしくなってまいりました。

ヘイノ・カスキの小さなピアノ歌曲集、
やはり、こころが落ち着きます。
本当は、こころの中では、小さなピアノ曲を求めているのですよね。

ただ、残念ながら、それでは、世の中も世界も動かないのですよね。

カスキが、原因でフィンランドに留学したのに、
実際には、シベリウスを勉強していたという不思議さ。

でも、私は、本当の意味では、カスキの方が、純ウラルの音楽であの叙情的さがフィンランドらしいと思っています。森と湖の響きをしているおは、シベリウスよりカスキの方です。

それでは、なぜ、シベリウスの方が有名になってしまったのか・・・
それは、やはり、政治に結びつく壮大なオーケストレーションの曲をかいてしまったから。
あの大国ロシアからフィンランドが独立するときに生まれたフィンランディア
政治と歴史に結びつく壮大なオーケストレーションの曲をかいてしまったからでしょうか?


しかも、シベリウス歌曲は、クリスマスソングを除いて、みんな、スウェーデン語。
カスキ、マデトヤ、メリカントこそが、純ウラルのフィンランド語のフィンランド歌曲をかいていると思います。

でも、本当の意味で、小さなこころの叙情性を描いているのは、カスキの方だと思っています。


カスキとシベリウスは、同じ日に亡くなったのに、
シベリウス国葬。。カスキは、小さな新聞の片隅にのった程度だったと・・ヘイノ・カスキのCDのライナーノーツの中に、左手ピアニストの孤高の館野泉先生はおっしゃられています。

ここ1年・・政治を動かしてきた音楽ばかり、こころざしてきましたから。
妙に、あの響きが懐かしい。あの音楽を聴くと、自然と涙が溢れてくるのです。