言葉にできない

私は、人間の声以上の楽器はないと思っています。
神は人間に言葉を与えたといいますが、それ以上の芸術はないと思っています。

でも、この声楽の分野が一番、難しかったかなぁ・・


10月前半は、いろいろと旅に出ていました・・・・・・。自分探しの秘密の旅に。


80歳になっても歌い続けているメゾソプラノ歌手、栗本尊子さんの日本歌曲を聴きました。
背筋は、真っ直ぐ・・・姿勢が良くて、声は人間味でていて素晴らしいです。
80歳で、声の芸術を追求している姿は尊敬に値をします。
発声の勉強は、一生、続くと言います。


また、今日、ソプラノ歌手の鮫島有美子さんのCD−千の風になってーを聞きました。
やっぱり、うまいわぁ・・
夕鶴を演じ続けただけあるわぁ。。
その中に、「言葉にできない 」の歌ありました。

・・素敵。

あれ・・こんなに素敵な曲、誰の曲だっけ? 

あ・・、小田和正でした。笑

この曲だけ、格別にいいわぁ・・・。

60歳になっても、あの声は、驚異的ですね。
鮫島有美子さまにしても、小田和正さまにもしても、60近くてあの美声は、何なんでしょう・・
人生の重みを感じます。。さらっと歌っているのですが。

小田和正さまは、なんと大学院卒だそうです。
東北大の建築学科卒業して、早稲田大学院の建築学科卒だとか・・
でも、それでもって、そんなこと鼻にもかけてないところが、偉いです。
すごいです。

私は、人間に学歴は関係ないと思っています。
社会に出て必要なのは、バリキ、とスピーディーさ、あとは、いかにプライドを捨てられるか、アンデンティティだと思います。

そして、何がすごいって、東北・早稲田建築・院卒なことではなくて、それらを一度捨てる勇気があったことです。
一流の方は、みんな積み上げてきたものを一度、壊して、
そこからまたスタートして、もっと大きくなって戻ってくるのですよね。

だけど、自分は、どこまでいってもクラシック歌手なんですね。

その他に、ソプラノ歌手、鮫島有美子さんのCDに、武田鉄也さんの「贈る言葉」 などの曲も入っていました。
また、この曲も素敵ですね・・・

男性の歳の重ね方と、女性の歳の重ね方は、微妙ですね。
自然体で、歳をとることは、案外と難しいこと・・

鮫島さまにしても、小田さまにしても、60になって素敵な歳の重ね方をしています。
あのような歳のとり方は、理想です。
女性の美が衰えるのは、仕方ないですね。
人は、みな、平等に歳をとりますから。

言葉にできない・・私は、この作詞の意味、妙にわかります。
60になっても、言葉にできないもどかしさを感じる人間でありたいと思います。