学生時代、本当に本を読みました。哲学、宗教、文学・・音楽、絵画・・

でも、万物の中で、人間には言葉があって、涙する生き物ということで、音楽の中で声楽の道を・・
人間は、救われないと思っていたし、でも、最後は救われる存在だと思ったり..

本当の私は、こんなはずでないのに、気がついたら、伝統を守る徒弟制度の中で14年間以上、勉強してきました・・でも、こんなはずだったのかな・・

卒業後は、そして、海の向こう側の世界・・宇宙にも興味ありました。


自分自身を表現するのにも、限界があるような気がして、それよりは、何百年も前の音楽や、人類が終わる日まで残るだろうと思われるクラシック音楽に身をゆだねたいと思ったのです。

ある意味、あきらめの境地です。クラシック・・それは、自分自身を制するもの

ある意味、無になって、技術を磨く作業は、魂を浄化させるもの

苦しみを訴えかけるのではなくて、そういうのをすべて、超越することによって、自分自身の業を振り切り、神の世界に近づくこと。

練習、何百年もの前の作曲家の解釈、技術を身につける徒弟社会は、ある意味、無味乾燥地帯で、それは、逆に、多感な自分自身を何も無い空の状態に、もっていくことができて、それによって魂は救われたような感じが致しました。

繰り返し練習の世界は、職人意識が強く、伝統を守ることで、自分自身の魂が救われるような気がしました。

と同時に、声楽は・神様が作り出した楽器であり、自分自身が楽器になることの喜び・・もありました。

結局、芸術家というのは、孤独の中の戦いだと思いますし、孤独の中の詩人だと思うんです。
言葉や音楽は、天から私の頭に降ってきます。

音楽は、神様が地上に与えてくださった愛だと思うんです。