この場所から

初めて、この曲を聴いたときに、風の音が聞こえてきました。
いいえ、遥か遠い海の風景でしょうか?
限りない静寂の中に、たたずむ大きな時間という、うねりの中で、ひとり、風に吹かれている自分の姿でしょうか?

人は、ひとりで生まれて、ひとりで死んでいきます。
人間は、いつか塵になる日まで、さまざまな人や自然や物 に出会います。
全く、違う風が吹いてきて、思っていた方向とは、全然、違う道に導かれることもあります。
全ては天の赴くままです。

それは、生まれたときから、死に至るまでの人生そのもののことかもしれません。

それは、自分の求めている理想郷であり、遠い日の自分をイメージを表現しています。

最初の場所の源・・・ 人間は、いつか、はじめに立った場所に戻りますから。
人は、みな最初の原点遠い昔に戻るのですから。

このような映像が私の心の中にありますが、
美しく、きれいに・・・遠い昔を思い出し、
大きな木の下から始まる恋の顛末をあたかもドラマを見ているように、
聴く人に映像を結ぶように。