聖書には、全てのことに時がある。と書いてあります。

種のまくのにも時があるし、それを刈り取るのにも時がある。


先日、私のフィンランドの先生から、手紙が来ました。推薦状をお願いした返事として、1通のお手紙が入っていました。

フィンランドを封印してから、10ヶ月・・


なんと先生は、秋に日本に来日するらしいのです。

私は、その手紙を読んで驚きました。

またフィンランド国立オペラで、赤い線をやることになったそうです。

私は、喜びのあまり、自分のことのように狂喜乱舞致しました。
この時を、私も先生も待っていた感じです。
やはり真の芸術は、実力です。


赤い線は、物語も、すごい物語だと思います。このオペラなしでは、フィンランド独立は語ることができないと思います。サッリネンとヒュンニネン先生の最高傑作です。

私は、ヒュンニネン先生から、この4年間で、30通近くの手紙をもらいました。見ていた学ぶべきものがたくさんありました。本当に、心が美しい人・・

忙しい人ほど、まめなのでしょうか?とにかく返事が早い方です。本当に、清廉潔白の方で、聖路加病院の日野原先生やピアニストの園田高弘さんみたいな方です。

私は、ヒュンニネン先生の奥様・ハーピストの娘さんとも仲良しです。
今、私が、フィンランドでつながりがあるのは、先生だけです。

私は、外見ではないと思うのです。
生きてきた姿とか、心が美しい人。
だから、なるべく、その人の内面を見ようとするのです。

楽家は、やはり、内面に敏感ですから・・

努力とか実力とか人徳とかがあるかと思います。


私の人生・・なぜか現役の人と縁があります。現役の人は、見ていて学ぶべきものは多いです。本当の実力をつけてくださるのは現役の先生です。
現役を引退した方は、世の出るチャンスを与えてくださいます。やはり、自分で出来ないことを若い弟子に託そうとするのでしょうか?

先生はフィンランドで、一番、録音を残している歌手ですし、オペラ公演で忙しい中を、公演3時間前でも、私のレッスンをしてくださいました。

日本に一時帰国したとき、停滞している時期がありましたが、数々の先生の教えや、私に技術を教えるために、一生懸命、手紙を書いてくれた先生や、フィンランド国立オペラ公演の3時間前にレッスンをしてくれた恩を忘れることはできません。芸術家が、本番の緊張感にもまれている中をレッスンするのは、すごいことなのです。

確かに、今、時は動いているのだと思います。

あなたは、知りたいことかもしれないが、
秋に札幌と東京で、シベリウスのコンサートをする。と・・

今から、楽しみです。