ロシアから生まれるもの・・


この風景から何を思い浮かべますか?まさか、この風景から至高の音楽が生まれるとは誰も思いません。
このように、ロシアは空が薄暗いから、金きらきんの宮殿が生まれるのかもしれません。

人間のあらゆる5感の中で、いつも研ぎ澄まされていたいと思う。


一流が何かが、いつも分かるように・・その時代のピークであっても、その後、努力しなければ、次の世代に追い抜かれる。新しいものとは、いつも、昔を越えようと出てくるものであるから。

食、香、触、目、耳・・全てに興味ある。自分は、日本人の中でも、うるさい方だと思う。それこそ、ヨーロッパ人の、食べられれば何でもいい。という労働者的な感覚は、許せないし、むしろ、文化が育ってないというところで、軽蔑すべきこと。。

その中で、声楽以外の音楽にも、そのすごい興味ある。声楽の次に興味あるのは、なんといってもピアノ。声楽のCDと同じくらいに、ピアニストのCDがある。

同じ曲を聞き比べるのも、楽しい。同じ曲なのに、指揮者が変わったり、オーケストラが変わると、音楽の生命が生まれたり、消えたりするのだから。


ブラームス協奏曲2番・・この曲のCD、ほとんど全部持っている。一番、素晴らしかったピアニストは、ジュリアス・カッチェンと、園田高弘。揺らぎのないテクニック・・

そういえば、ヨルマ・ヒュンニネン先生の性格やテクニックは、園田高弘さんそっくりかも・・壮厳で、世俗に降りてこないというか、確か園田先生も、大學の組織がだめだったんだよね?典型的な芸術家タイプで・・

そして、ラフマニノフ協奏曲2番・・これは、まだ研究中なのですが、今のところ、Hélène Grimaud という女性のピアニストが素晴らしい・

ランランは、ラフマニノフ協奏曲2番はあわないと思う。同じラフマニノフでもパガニーニの方は、素晴らしいのに・・・アレクサンダー・ガウリリュクの方は、さすがに中村紘子さんがおっしゃられただけ天才・・

とうことで、中国のマレー民族のリズムが、ロシアのスラブ民族のリズムを理解していないということになります。

やはり民族が持つリズムというのが、生まれてからの体内で培ってきたリズムそして、生まれてきてからずっと聞いてきた言葉のイントネーションが、消えないのでしょうね。

フィンランドに留学したときに、すごく分かったことでした。まず、フィンランド語のイントネーション、言葉の響きには、日本人は、苦労しないこと。 重みをかける場所が同じというか・・同じウラル民族ですから。

それを、分析するのでしたら、ロシアは、やはり同じスラブ民族・・ポーランド・フランス・チェコのピアニストは、ラフマニノフはうまいです。実際に聞いていて、違和感がありません。

各分野で優勝したロシア人みていても、なんかね、国の責任背負って、出てきているというのが、よくわかる。生きるか死ぬかの芸術・・究極です。

だけどね、最近、ロシアの素晴らしい芸術家は、ロシアを離れる傾向にあるみたい。残っているのは、古い先生ばかり・・やはりソ連社会主義は崩壊して、芸術家の生活を国が保障をしなくなったのかもしれません。