そうだね。

今、原油がとても値上がりしているらしい。
世界経済のこと・・・
そういえば、1年・・・海外に飛び立っていません。
それどころか、東京から離れていません。

人が言います。

「今のアメリカは行っても仕方ないよ。
1920年、30年のアメリカだったら、価値あったけどね。
行くなら、イタリアやイギリスだよ。
アメリカは、クラシックの国ではないよ。ジャズだよ。」

・・・うん。それはそれで一理あるかも知れません。
ただ、私は、5年間、左のヨーロッパや北欧、東欧を見たから、
右の経済で動くアメリカ大陸も見てみたかったの。

その文化、社会、経済、人々の志向、階層、考え方、夢、、、、
それらは観光ではけして見えない物、そこで短くても暮してみて
現地の人と同じような物を食べ、新聞を読み、会話して
肌身で感じ、感性で感じて推し量り
やがて、見えて来る物だと思う。

いつか、いろいろな責任を背負って、外に行けなくなるときが来るのだろう。
その日は、見えている。
もしかして、それはすぐ、近くそこにあるかもしれない
でも、もしかしたら、その日の方が、今よりも安定的で幸せな時を過ごしているかもしれない。
また、「その責任を背負ってしまうことが、人生の深みを増すことで・・・」と言う人もいる。
「私には、責任を負う事なく、自由に何処へでも飛んで行ける翼なんて生えていません。」
そんな方も、世の中にはたくさんいる。

いや、今ではこの社会では安定的で幸せな時を過ごすなんて、これからは御伽噺かも知れない。
それは、これから人生を先に進んで見なければ解らない。
私にはまだまだ解らない事が多い。

大学院卒業したとき、クラシックが生まれた原点の土地に行ってみたかった。
行くためには、何でもした。
もちろん、無駄もあったけど、今となっては、その無駄も愛しい時間。
どの世代にも、どのジャンルにも、
老若男女問わずに通じる、正統的な歌い方をマスターしようと思った。
「自由な翼」を持って夢を抱いて飛んでいたと思う。

だけど、帰国して、その時間は過ぎて行き、・・また、その翼は折れてしまったよう。。

私には、今、背中に翼が生えてないのね。

でも、再び翼を拡げて飛んでみたいと思う。
いつか、きっと。
自分を信じて、頑張ろう。