届いた楽譜

この間、渡辺俊幸先生から楽譜をいただきました。
丁寧に書かれている楽譜を見て、胸が痛くなりました。

かつて、先生のブログに書かれていた
「ひとつ、ひとつ、口づさみながら、音符をおいていくお姿・・・」
という彩さんの言葉が、私の脳裏に残っているからです。

こうしている間に、いつの間にかに「遥かなたびのはてに」が出来上がっていた・・・・というのと、
届いた楽譜を見たとき、その丁寧に書かれた筆跡を見たときに、先生がなぜ、あそこまでなれたかが理解出来たのです。

もちろん、音楽が素晴らしいことは山々なのですが、
生きるテンションが高いということ、人の何倍ものエネルギーで生きているということ、
なんでもお1人で行動できるということ、
殺人的なスケジュールで、殺人的な作曲の数をこなしているということ
どの楽器、そのジャンルも、受け入れて統括していており、
指導者や先導者的な要素があるということ、
ご自身のセルフプロデュースに対しての熱意、
言うべきことは、はっきりと伝えるということ、(でも、その言葉に刺がないということ)
美しい孤高なるセンスを持っているということ、

ということで、クラシックで声楽の世界だけ、ひとつの世界にどっぷりと遣っていた私は、ひたすら尊敬の念を抱くようになったのです。
素晴らしいのは音楽だけではなかったのだと。

そして、けしてご本人は揺るがないということ、
動じない精神をお持ちだということ、

もとは、NHKドラマ「ハルとナツの届かなかった手紙」に 遥かな旅のはてに の詩をつけたのです。
実は、演奏家にとって、現在、生きている作曲家の前で演奏するということは、この上ない喜びであり、
そのよさを出すも殺すも、演奏家の役割だと思っています。

うん。がんばります!