ヘルシンキ
あまりいい画像でないけど、エストニア、タリンからフィンランド、ヘルシンキへ・・
ロシアからフィンランドに入ると、少しだけ地理が違うだけなのに、どうして、こんなにも空の色が違うんだろう・・
この一年は、勉強・・そう決めた。
結局、今年は日本のさくらを見ないで、季節が過ぎ去った。
また、私にとっての日本の一段落は、意味があったことだと思うけど。
人生、いつも遠回り・・遠回りすぎると思うほど、遠回り・・
結局のところ、自分に残ったものって、何だろう???学歴だけ?
今、なぜ、北欧の芸術が、日本に入らなかったのかが、死ぬほど理解できるのです。
今から、90年前に独立したフィンランド・・ロシアから独立したのは1917年、その前は、スウェーデンだった国・・長い間、自分の国を持つことができなかったフィンランドは、国が始まったその当時、時代の怒涛にまぎれてものすごい作曲家や・数々の名指揮者を生み出した国だと思います。
そのあたりの知名度や理解度を今後、どう広めていくかは課題なところですが・・
ただ、平等・理想国家・福祉国家というのは、若者はやはり国を離れます。 人間が競争するのは当たり前の原理です。芸術家は、夢を与える存在なので、あまりその辺りのことは、触れないようにしておきましたが・・
やはり現地を見ると、芸術以外にも、政治・歴史を感じずにはいられません。
当時に、1週間かけて行った日本人たちは、ある意味、国が始まったそのどさくさに、まぎれて何かをすることができたかもしれません。ただ、10年、20年と、その土地に関わった結果なのかもしれませんが・・ ロシアが共産主義から資本主義にかわるそのどさくさにまぎれて財を得た方のように・・
結局、私は、今回、フィンランド国内の派閥の中で、どちらも選ぶことができませんでした。そんなとき、ふと外の風を辺りに旅に出かけました。
ただ、世界は、10年、20年単位で、かわっていっているのかもしれません。
文化を広めるということは、私は、今まで、あちらの国のアーティストが日本に来て演奏することよりも、その国の弟子を育てることの方が、100倍効果があることだと痛感致しました。
なんとしても最後の力をしぼりたいと。
現地では、世界から人が集まるという意味で、とてつもないエネルギーを感じます。