少女のままで

夢、夢の時間は 風に吹かれて散る花のよう
二人して丘に登り 恋人の真似をして
愛の言葉 交わした
幼い心のまま暮らしていたけれど
あなたは大人になり 街に出た
あなたの影帽子
いつまでも追っていた
悲しい私

揺れ、揺れる心は 雨に打たれて咲く花のよう
想い出をひとつひとつ 解き放してみて
あなたからの 手紙読む
少女の心のまま生きて行きたいけれど
新しいカバン持って 旅に出る
あなたが住む街に
あなたの腕の中へ
大人になるわ

この詩は、いつの日か、歌うつもりで書きました。揺れる硝子細工のような心の時代は、女性なら誰でも通過して行くと思います。そして後で振り返ると、それは宝石のように美しく貴重なものだと気がつくものです。